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​鎮守天降る所

森の中で覚えた実感がある。

山があって谷があり、転んで進む一歩。

そして、土の香りから望む世界に時を奪われた。

 

落葉一枚に意味があり、落葉一枚も欠けてはいけない美があった。

 

導かれたような言い様の無い瞬間と景色に卑小な自分を許せた。

 

それから、森の中で"命"を集めている。

木々や空気に心象を重ねてシャッターを切る。

誰かの、何かの足しになるように。

 

生の循環の内にある落葉の一枚に私はなりたい。

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